アントシアニンで脱メタボコオロギ?!

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ブルーベリーを食べて育ったコオロギの一般成分とアントシアニン含量を調査した



こんにちは!こはるらぼのこはるです。

今回はブルーベリーを食べ続けたコオロギはどんな特徴を持つコオロギになるのか、

検証した結果を共有したいと思います!


なぜブルーベリーなのか



とある大規模ブルーベリー農場に見学に行った際のこと。

その農場では、土壌の水分管理や果実の収穫は機械化されていて、国内最大級のブルーベリー生産を行っていました。

ただ、大規模かつ自動化が進む半面、

収穫時期とずれて地面に落ちてしまう果実も多く、それらは利用されず廃棄されていました。

そこでわたしはこう思ったのです、、、

「もったいな~」

極めて平凡な感想ですね(´-ω-`)


ブルーベリーへの期待



ブルーベリーに豊富に含まれている成分にアントシアニンがあります。

アントシアニンはポリフェノールの一種で、ブルーベリーのあの青紫っぽい色の正体でもあります。



そして、アントシアニンには身体にうれしい機能がたくさんあるそうで、

例えば、、、

視覚機能を改善する効果

がんを予防する効果

メタボリックシンドロームを予防する効果

花粉症を予防する効果

などが有名どころです。

ブルーベリーが目に良いという印象を持っている方は多いと思います。

でもなんだか機能が多岐にわたっていて不思議ですよね。万能過ぎない?と。

実はアントシアニンは総称で、知られているだけで500以上の種類が存在するそうです。

なので、がんを予防するアントシアニンもあれば、メタボを予防するアントシアニンもあるってことですね。

で、ブルーベリーはというと…

アントシアニン含量に優れるベリー界の中でもとくに、

複数種類のアントシアニンをバランスよくふくむんだそうです。

やるじゃんブルーベリー(゚∀゚)


実験



そんなこんなで、

わたしは食材をみるとコオロギに食べてもらいたくなる病を患っているので、

ブルーベリーをコオロギに食べてもらってどんなコオロギが育つのか実験してみました。

ブルーベリーにはタンパク質がほとんど含まれておらず、

単体若しくは高比率での配合では栄養が偏りそうだったので、

いつものノーマルのエサ:ブルーベリー=4:1で混合した、ブルーベリー20%のエサを使用しました。

▼使用したエサ▼

ノーマルのエサ:ブルーベリーパウダー=4:1で混合


コオロギの種類は、フタホシコオロギとヨーロッパイエコオロギの2種類です。

さて、前置きが長くなっちゃいましたが、結果にうつりましょう!


結果



▼フタホシコオロギ▼



▼ヨーロッパイエコオロギ▼

アントシアニン含量について



まず、アントシアニンがコオロギに蓄積されたのかを見てみると、

フタホシコオロギは、ノーマルのエサを食べた場合と比べて差がほとんどないので蓄積していないといえそうです。

ヨーロッパイエコオロギは、ノーマルのエサを食べた場合より多くアントシアニンを含んでいました。この”多く”というのが多いと言えるほどの差なのかはいまいちわかりません(´・ω・)

ちなみにブルーベリー一粒に含まれるアントシアニンは3mgくらいだそうで、

この、ブルーベリーを食べたヨーロッパイエコオロギ1匹に含まれるアントシアニンは0.03mgくらい

このコオロギ100匹でブルーベリー1つ分のアントシアニンってことですね!

なんだかよくわからない比較になっちゃいましたが…

単純にアントシアニンを摂りたいんだったら、コオロギよりもブルーベリーを召し上がることをお勧めします(; ・`д・´)


脂質含有率について



次に見ていただきたいのが、脂質の値です。

フタホシコオロギとヨーロッパイエコオロギどちらにおいても、脂質含有率が減少しています。

これってもしかして。。。

先述したアントシアニンの機能「メタボリックシンドロームを予防する効果」と関係があるのでしょうか?!

具体的には、「脂肪の合成が低下する・内蔵脂肪・血液中の脂肪の蓄積が抑えられる・血糖値の上昇が抑えられる」という効果があるそうです。

哺乳類についてはその効果が立証されているみたいですが、昆虫ではどうなんでしょうね…

昆虫にメタボの概念ってあるのでしょうか(; ・`д・´)

詳しい方ぜひ教えてください!!


運動神経について



じつはもうひとつ、コオロギに起きた変化がありまして。。。

飼育中に、こはるらぼメンバーが口をそろえて言ったこと、

ブルーベリーを食べてるコオロギたちのジャンプ力がすごい



です(゚∀゚)

わたしもそれは感じていて、餌やりの際に飼育ケースの蓋を開けるとめちゃくちゃ元気に飛び跳ねるのが印象的で不思議でした。

これもアントシアニンの効果でしょうか??

これの真相も気になりますよね~(´-ω-`)


おわりに



今回の実験の結果はこんなところです。

廃棄されるブルーベリーの利用の観点で言うと、

エサの20%をブルーベリーに置き換えても正常にコオロギが育ったことから、

廃棄されるブルーベリーをコオロギのエサとして利用することも可能だと思います。

長くなりましたが、

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

今回の結果をご覧になって、皆さんはどう思われたでしょうか??

ぜひご意見ご感想お聞かせください!