脱皮した殻の行方

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こんにちは!

こはるらぼ運営メンバーの三宅です。

今回は、コオロギが脱皮した殻についてお話ししようと思います。

ここまでブログを読んでくださっている皆さんもご存知の通り、私たちは2種類のコオロギを育てております。

黒々としていて比較的大きいフタホシコオロギと、茶色っぽく比較的小さいヨーロッパイエコオロギです。

彼らは成長とともに8回脱皮をして、成虫になります。

定期的にケースの掃除をするのですが、その際に感じたことが、イエコのケースは掃除がしやすいなということです。

なぜそのようだったか、いくつか理由は考えられますが、イエコのケースには脱皮した殻が全くなかったからです!

時々全く無いときがあるのではなく、基本的に全くありません。逆に時々脱皮した殻がある程度です。

このように脱皮した殻が消えてしまう理由は、幼虫が脱皮した殻を食べているからです!

たまたま食べ始めの瞬間を撮ることができました!↓↓↓↓↓↓

赤丸で囲んでいるところが、脱皮した殻を食べているところです!

綺麗好きなのか分かりませんが、公共の場を汚さないようにする日本人とどこかに通っているような感じがしますね!(ただ、フンはそこら中にまき散らしますが…)

こちらがイエコの幼虫のケース内の様子です↓↓↓↓↓↓

フタホシは逆に脱皮した殻はほとんど残っております。かなり稀ですが、食べている個体がいることもあります。

こちらはイエコと同じ時期のフタホシの幼虫のケース内の様子です。↓↓↓↓↓↓

なぜ、種類によってこのような違いが生まれてしまうのでしょうか…

2つ仮説を立ててみました。

【1】

エサがイエコに合っておらず、足りない分を脱皮した殻で補おうとしている。

与えているエサはフタホシもイエコも同じです。それなのに、違いが出てしまうのは、必要な栄養素がコオロギの種類によって多少の違いがあるのではないか、ということです。

フタホシにとっては十分に良い栄養を持ったエサでも、イエコにとってはそうであるとは限らないのではないか、と考えました。

【2】

脱皮した殻の水分量による影響

コオロギは雑食ですが、エサは選り好みをします。例えば、同じエサでも少し湿気りはじめると食べなかったり、エサの大きさによって食べなかったりもします。

フタホシとイエコでは水分量が違い、それがケース内の湿度にも影響しているような印象があります。

つまり、コオロギ全体として脱皮した殻は食べるものの、フタホシのケースが比較的湿度の高いケースになっているため、脱皮した殻が吸湿してしまい、フタホシが好まない状態になっているのではないかということです。



上記の2つが私なりに立ててみた仮説です。

実際のところどうなのでしょうか?

比較する対象がいると、一方の種ではこうなのに、もう一方の種では違った行動をすることがたまにあります。

そういった違いを見ると、昆虫の生態って面白いなと思います。

今回の疑問もいつか解決できたらいいなという思いで書いています。

もし知っている方がいたら教えていただきたいです!

ご連絡お待ちしております!

今回はこのあたりで…

ではまた!