こんにちは、こはるらぼ運営メンバーのmiyakeです。
この度9月2日より、異業種三者共同の実証実験を開始いたしましたことをご報告します。
題して「ニワトリにコオロギを食べてもらってみた」!
どのような実証実験なのか、ご紹介していこうと思います♩
この実証実験は、「コオロギを食べた鶏は、いったいどんな面白い卵を産むのだろう?」という興味のもと集まった、採卵鶏農家の方と卵料理専門レストランの方とチームを結成し、協力し合いながら進めております。
私たちはもともと昆虫を、「”人が直接摂取する”次世代のタンパク源」として考えていましたが、昆虫を食べることに抵抗感を感じる人が多いという現実とのギャップを感じていました。
その中で「家畜を通して間接的に昆虫を摂取する」という形も面白そうだなぁと感じるようになりました。
また、そうした場合、昆虫を給餌してできた成果物にはどんな面白い変化があるのか、とても興味が湧いてきました。
そして今回、
そんな私たちの興味に、私たちと同じ熱量で向き合って力を貸して下さる方々に出会い、実証実験を開始することが出来、感無量です。
とはいえ、まだ始まったばかり。スタートを切って満足するだけではなく、今後にも繋げていけるような有意義な実証実験にしていきたいです!
また、この実証実験において面白い点は、協力し合う三者がそれぞれが、共通の興味だけでなく別々の所にも期待をもっていることです。
こはるらぼとしては、昆虫を飼料とすることでどのような特色を持った卵が出来上がるのか、それ自体への期待を持っており、採卵鶏農家の方はコオロギを魚粉の代替とすることで”魚粉フリーの卵”ができることへの期待、卵料理専門レストランの方は調理時の風味が良くなることへの期待。。。
これら各々の期待を、1つのチーム、1つのトライで解き明かせることが出来るということで、これは内容の濃い実証実験になるぞと自負しております…!
実証実験を開始できた喜びから前置きが長くなってしまいましたが。。。
実証実験の概要についてご説明をしたいと思います。
【実証実験の流れ】
①通常飼料に混合している魚粉を、コオロギパウダーで完全代替した飼料を調製します。
②調整した飼料を採卵鶏に対し14日間連続して給餌します。
③15日目に産んだ卵、「コオロギたまご」を回収します。
④「コオロギたまご」を味・品質・栄養価の3点について数値化するため、各種分析を行います。
⑤「コオロギたまご」の味を“人が感じる美味しさ”で評価するための試食会を行います。
非常にシンプルな内容ですが、興味深いデータがとれることを期待しています。
実証実験の結果によっては、コオロギの家畜飼料としての利用が進み、コオロギ養殖産業が活性化されたり、魚粉の価格高騰に悩んでいる畜産業界全体の問題解決になる可能性もあるのではないでしょうか?
思うことはたくさんありますが、とにかくどんな面白い卵ができるのか、楽しみです!
本実証実験は、koharu lab.のプロジェクトとして今までで最も大きい試みの一つです。
どのような結果が生まれるのか胸を膨らませながらも、約1か月間しっかりと進めていきたいと思います!
Instagramでは実証実験の進捗を随時更新していきますので、そちらも是非チェックしていただき、温かく見守っていただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします!