コオロギの栄養をしらべてみた

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2種類のコオロギの一般成分を分析し、お肉やプロテインと比較してみた



こんにちは!こはるらぼのこはるです!

突然ですが、コオロギの栄養ってどんなものかご存知でしょうか?

コオロギはよく、牛肉などのお肉と比較されて、「サステナブルな未来のタンパク源」として紹介されたりしていますよね。

なんだかすごい食材っぽいですが、実際のところどんな栄養価なのでしょうか?

また、コオロギの種類によって栄養価に違いはあるのでしょうか?

一からコオロギを育てて、成分を分析・比較してみたので、よろしければ見ていってください(●^o^●)


■ コオロギの一般成分



今回は「フタホシコオロギ」と「ヨーロッパイエコオロギ」の2種類のコオロギを分析しました。

この2種類は、食用コオロギとしてはもっともポピュラーなコオロギです。

▼フタホシコオロギ(成虫)

フタホシコオロギの身体的特徴は、「むっちりしていて顎が強い」です。

▼ヨーロッパイエコオロギ(成虫)

ヨーロッパイエコオロギの身体的特徴は、「小ぶりで俊敏」です。

分析項目は、一般成分と呼ばれる5項目(たんぱく質・脂質・灰分・炭水化物・水分)です。

ではさっそく、分析した結果をみていきましょう(`・ω・´)ゞ


▼フタホシコオロギの一般成分▼



▼ヨーロッパイエコオロギの一般成分▼



さて、ご覧になっていかがでしょうか?

種類による違いは、脂質において少しみられる程度でしょうか。

ヨーロッパイエコオロギに比べて、フタホシコオロギのほうが脂質が多く、水分が少ないですね。

ただ、栄養についてあまり詳しくない私の感想としては、

「フタホシコオロギもヨーロッパイエコオロギも、ほぼ水とたんぱく質やん…」ってとこです。


これではコオロギがすごいのかどうかさえ分からないので、他の食材と比較してみることにしましょう…!


■ お肉と比べてみる



お肉の代表格「牛・鶏・豚」と人間の一般成分を調べてみました。

お肉には「部位」という概念があって、その部位ごとで成分が大きく異なるので、

牛鶏豚それぞれから、イメージしやすそうな部位をピックアップしてみました。

この並びで人間も書いてしまったので、「ちょっとコワ…」と思われたかもしれませんが、

コオロギは頭からつま先(?)まで全部ひっくるめての数値なので、そことの比較という意味で調べてみました。

※和牛、鶏、豚の数値:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」より引用。人間の数値:「特定保健指導の実践定期指導実施者育成プログラム」より引用。



こうみると確かに、お肉と比較して遜色ないタンパク質量であることがわかりますね。

最近ではコオロギのフレッシュミートを使用したハンバーグなんかも販売されていますが、

お肉をコオロギで置き換えるという発想は、こうやって栄養価を見てみると納得できますね(´-ω-`)

ちなみに、いろんなお肉のいろんな部位の一般成分を見てみましたが、

コオロギと一般成分がもっとも似ていたのは「豚肩ロース」でした(`・ω・´)!

おめでとう!(何が)


■ プロテインと比べてみる



たんぱく質が豊富ということで、プロテインとも比較してみると…

※コオロギの数値:プロテインの状態に近づけるため水分をゼロにして換算。※プロテインの数値:SAVASの商品サイトから引用。



たんぱく質含有量はプロテインと同等ですね!

ただ、プロテインと比較するとコオロギには脂質が多いので、プロテインの代用にはできなさそうです(; ・`д・´)

加工法によっては脂質を取り除くこともできると思うので、ポテンシャルとしては素晴らしい食材といえるのではないでしょうか?


おわりに



さて、今回はコオロギの栄養について調べてみましたが、いかがでしたか?

評判通り、特にたんぱく質においてお肉ともプロテインとも張り合う優秀な食材でしたね!

ただ、感心すると同時に、わたしには悪魔のささやきがきこえました。

「コオロギ、もっと尖れるんじゃない?」

と。。。


そんなわけで、もっと尖った栄養価のコオロギをうみだすべく、こはるの研究は続きます。

to be continued…